阪神高速の取り組み情報収集

精度の高い情報収集力が分析と予測を可能に。

社会インフラの重要な役割を担う阪神高速道路は、258.1kmもの広域にわたる複雑な道路網が張り巡らされています。
そのため多様な情報収集機器を効率的に活用し、現場の交通状況を的確に収集・把握するシステムを構築しています。

阪神高速における渋滞の定義

渋滞の判定は、車両検知器の設置地点で5分間に車両が存在した時間の比率を表した時間オキュバンシー(占有率)と交通量の組み合わせを採用しました。この相関において、時間オキュバンシーが0~20%のときを「自由(走行)流」、20~25%を「安定(走行)流」、25%で「臨界(走行)流」となり、25~30%を「不安定(走行)流」、30%を超えると「Stop - and - Go渋滞」と設定しています。
道路ネットワークの進展に伴い利用台数も増加し、渋滞の発生回数も著しく増加しています。これらの定義により判定された渋滞のデータは、様々な渋滞対策の取り組みに不可欠な交通データのひとつです。

渋滞や所要時間の検知方法

超音波式の車両検知器から発生させる超音波の反射波で通過車両の台数と車高、時間オキュバンシー(占有率)を計測。このデータをもとに、前述の判定方法により区間毎に渋滞を判定。また、仮定した平均車長と時間占有率より区間毎に速度を計算し、所要時間を算定しています。この算定では、1カ所に1個のみの検知器設置で計測することが可能です。