阪神高速の取り組みサグ部における対策
水平ライン&速度回復誘導灯 (3号神戸線上り深江サグ(深江~芦屋))
深江サグでは、緩やかな上り坂や、下り坂から上り坂にさしかかる区間(サグ)において、無意識の速度低下が原因でブレーキが連鎖し、その結果として渋滞が発生する状況が見受けられたことから、上り坂を走行していることを意識させる対策として、平成20年度に、水平ラインや注意喚起看板を設置しました。
さらに、水平ラインに加え、生物が光刺激に反応して移動する性質(走光性)に着目し、無意識の速度低下が引き起こしているサグ渋滞の対策として"光の流れ"を活用すること考え、側壁上に一定間隔で連続的に設置した点滅灯を、設置区間で観測した実勢速度よりも少し早い速度で、光が流れるように連続的に点灯させて、お客さまの速度回復を支援するシステム(速度回復誘導灯)を、平成27年6月に設置しました。
平成28年度に実施した実証実験の結果から、設置区間を4分割したブロックごとに実勢速度に応じた点灯速度で運用することで、深江サグ~魚崎間(約3km)の渋滞量(渋滞長×継続時間)が約7割削減、遅れ時間(規制速度で走行した際との所要時間の遅れ)が約5割削減したことが確認できたため、平成29年6月より本格運用を開始しています。