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2026年10月7日
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コミュニケーション型共同研究で生まれた技術を紹介します!~支承部品の落下防止ネット~
コミュニケーション型共同研究は、企業さまの技術・シーズが阪神高速グループの課題・ニーズに対応するかコミュニケーションにより確認し、有意義な成果が期待される場合に共同で実施する研究制度です。コミュニケーション型共同研究を通じて生まれた特に優れた技術や、コミュニケーションを進める中で企業さまのシーズと当社のニーズがどのように合致したのか、また、共同研究においてどのような取り組みを行ったのかをご紹介します。
支承部品の落下防止ネット
- 共同研究者
- ナカダ産業株式会社
共同研究者のシーズ
- 落下防止ネット(安全ネット)の製造・施工について豊富な実績と技術を有しており、ネット素材の特性(耐衝撃性・耐候性・防炎性)に関する深い知見を持っています。
- 各種ネット素材(難燃ポリエステル、ケブラー繊維等)の性能評価手法(落下試験・耐候性試験等)に精通しています。
阪神高速のニーズ
- 阪神高速道路では、兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)において支承部品(サイドブロック等)の損傷・落下が多数発生し、第三者被害のリスクが顕在化しました。
- 地震発生時に支承部が損傷した場合でも、損傷した支承部品が橋下に落下することによる第三者被害を防止する対策が必要でした。
- 阪神高速道路が保有する支承は約8,000基(湾岸線・東大阪線等)にのぼり、そのうち支承板支承・積層ゴム支承・ゴム支承が大多数を占めています。

ニーズとシーズの合致
共同研究者とのコミュニケーションを通じて、落下防止ネット材の耐衝撃性・耐候性・防炎性の組み合わせに着目しました。地震時に支承部品(主にサイドブロック)が損傷・落下する際のエネルギーを解析し、それに耐えうるネット材および構造を共同開発するに至りました。
研究内容
- 地震時に支承部品(サイドブロック)がネット材に与える作用力を、兵庫県南部地震のデータなどをもとに解析しました。
- 最大150kgのサイドブロックを模擬した供試体を製作し、各種ネット材を対象に落下試験を実施しました。
- 耐候性については促進暴露試験(サンシャインカーボンアーク灯式、5,000時間)、防炎性については防炎性試験(JIS L 1091)を実施し、さらに耐薬品性を有する材料を選定しました。
- 阪神高速道路の高架橋の支承部周辺構造(支承板支承・積層ゴム支承・ゴム支承等)に合わせた、設置しやすい取り付け金具形状と設置方法を検討・開発しました。


研究結果
- 橋座面からの転落を想定した落下試験において、ネット材がサイドブロックの落下に耐えうることを確認しました。
- 促進暴露試験による耐候性試験では、難燃ポリエステル網材が20年以上の耐久性を有していることが確認されました。
- 地震時の安全性の観点から、ネット材に必要な強度を確認しました。
現場への適用
共同研究で得られた成果をもとに、実工事に適用しました。
実際に新工法で施工を行い、設置方法・施工性の確認を確認しました。
- 施工箇所港大橋 湾P-10、湾P-13(大阪府道高速湾岸線)
- 施工会社川田工業株式会社
- 施工概要支承部品の落下が想定されるサイドブロック等を対象に、ネット材を専用取付金具にて設置
- 施工時期令和8年3月
- 施工目的①ネット材の設置方法・施工性の確認 ②設置後のネット保持性能の確認 ③地震時の安全性の検証

阪神高速は、門戸を広く共同研究先を募集するため、今後もコミュニケーション型共同研究の取り組みを行ってまいります。年に2回、コミュニケーション型共同研究の公募相談会を実施しており、参加して頂ける企業さまを募集しています(詳細は、こちらをご覧ください)。共同研究では、企業さまのシーズについて阪神高速のニーズへの適用可能性の検討や、阪神高速のニーズに応じた企業さまのシーズのさらなる研究開発、実用化に向けた具現化(実装、試作)に取り組みます。共同研究において新しいアイデアが生まれた場合は、特許の共同取得も考えています。実用化や実績の有無は問いません。高速道路に適用の可能性があるシーズをお持ちの皆様のご応募を心よりお待ちしております。
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