立地環境や建設時の状況により特殊な条件下で建設された箇所などで、老朽化に伴う重大な損傷が顕在化しています。
繰り返し補修を行っても構造物の健全性を引き上げることができず、将来通行止めを伴うような致命的な損傷に進展するおそれのある箇所について、最新の基準に基づき構造物の全体的な取り替えなどを行い、必要水準まで機能・性能の引き上げを図る事業を実施しています。
また、建設当時の古い設計基準が採用されている箇所や、特殊な条件下で建設された箇所のうち、重大な損傷が顕在化している構造物について、繰り返し補修を行っても健全性の改善が期待できないものの、主要構造を全体的に補修・補強することで、構造物全体の造り替えに相当するレベルで機能・性能の引き上げを図る事業も実施しています。
なお、将来の損傷を減らすためにも、構造物単位で必要な対策をパッケージ化した合理的な補修・修繕の実施や、予防保全の推進、維持管理性の向上も図っていきます。