淀川左岸線延伸部・左岸線(2期)正蓮寺川工区で初の開削トンネル本体工の施工-正蓮寺川東工区で底版コンクリート(920m3)を打設-
淀川左岸線の正蓮寺川工区は、大阪府、大阪市、阪神高速道路(株)による正蓮寺川総合整備事業の一環として、高速道路整備を行っています。
高速道路の基盤となる正蓮寺川の陸地化工事は、平成3年に着手し、河川内を鋼管矢板により右岸側と左岸側の区域に分割し、堆積したヘドロは現位置固化工法(右岸側)あるいは浚渫脱水固化工法(左岸側)により処理され、順次、陸地化工事が進められてきました。平成21年1月現在、延長約2.3kmある河川内区間の内、上流側の約1km(国道43号正蓮寺橋までの区間)の陸地化が完了し、下流側の約1.3kmの区間も半分の陸地化が完了しています。
河川内は、正蓮寺川東・西工区の2工区で施工されますが、先行する正蓮寺東工区では、開削トンネル本体工の施工が進んでいます。1月20日には、正蓮寺川東工区において、初めて、開削トンネル本体工の底版コンクリート(厚さ1.5m、幅37.0m、延長16.0m、920m3)の打設がコンクリートポンプ車3台により行われました。朝8時から準備が開始され、慎重な施工管理の基で夕方の6時に無事打設完了しました。これにより長年の間、河川の陸地化工事が進められてきましたが、やっと河川内の区間に本体工が顔をのぞかせ、関係者の喜びもひとしおのものがありました。
今後は、残りの区間の陸地化工事とともに本体工の施工を進め、安全・品質・工期に留意して平成24年度末の完成を目標に鋭意努力します。