工事のため閉鎖していた阪神高速4号湾岸線三宝出入口が開通しました。関西空港方面からの出口も新たに開通し、4号湾岸線のご利用がますます便利になります。なお、今回の開通により、三宝出入口は1箇所に集約され築港天美線に接続します。
ご利用されるお客様には、長らくご不便をおかけしましたことをお詫びするとともに、ご理解とご協力を賜りましたことを厚くお礼申し上げます。
1.開通日時
平成25年12月15日(日)13時
2.今回開通箇所
通行止解除 | 三宝入口(4号湾岸線大阪市内方面への入口) |
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三宝出口(4号湾岸線大阪市内方面からの出口) | |
新規開通 | 三宝出口(4号湾岸線関西空港方面からの出口) |
場所 | 大阪府堺市堺区築港八幡町付近 |
位置図
平面図
今回開通箇所の概要
場所 | 三宝出入口 (大阪府堺市堺区築港八幡町付近) |
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接続道路 | 都市計画道路築港天美線 |
設計速度 | 40km/h |
車線数 | 1車線 |
開通箇所の概要図
通行止以前の三宝出入口は築港八幡三宝1号線に接続していましたが、開通後は出入口が集約され築港天美線に接続します。
3.料金等
通行料金は、現行の対距離制が適用されます。
- 今回の開通に伴う大浜出入口(4号湾岸線)と堺出入口(15号堺線)間で実施している乗り継ぎルートの変更はありません。
- ETCに加え、現金でご利用のお客さま向けに自動収受機を導入します。
ETCをご利用のお客さまが概ね9割に達したことを踏まえ、料金収受業務の効率化を図る観点から、料金所に自動収受機を導入します。自動収受機とは、通行料金の支払手段に応じて音声及び画面表示にて通行料金を案内し、現金またはETCカードでの支払いが可能な料金精算機です。
4.整備効果
今回の開通により、4号湾岸線関西空港方面からの三宝出口が新設され、堺臨海部へのアクセスが向上します。
5.今後の予定
今後、平成26年度末に関西空港方面への入口の完成を予定しています。平成28年度末の大和川線完成とともに、湾岸線と大和川線を接続する三宝ジャンクション(仮称)が完成します。
6.技術的特徴
新たな技術を取り入れ、安全・安心・快適な道路づくりを行っています。
景観に配慮した設計
三宝ジャンクション(仮称)は、様々な構造・形状・素材・色彩の構造物で構成されています。これら人工建造物と周辺環境とが調和したデザインをコンセプトとして景観対策を実施しています。具体例として、橋脚は人工感を和らげ樹木の幹のように見えるように、梁下の曲線化や表面処理を施しました。また、構造や色彩の異なる個々の構造物の存在感や威圧感を和らげ、連続性や統一感を確保するため、色彩を同系色でまとめています。
既設橋梁の再利用
三宝ジャンクション(仮称)では、撤去した旧三宝出入口の橋梁の一部を新たな橋梁として可能な限り再利用しています。既設橋梁の再利用にあたっては、健全度調査により新たな橋梁として対応可能であるかどうかの確認を行い、解体作業から流用桁に傷を付けないよう細心の注意を払って施工しました。これにより、資源の有効活用や建設コストの縮減を実現しています。
点検作業性の向上
一部の桁や橋脚で透明のアクリル製のマンホール扉を試験的に採用しました。軽量かつ採光が可能となり、点検の際、作業効率の向上が期待されます。その他、将来の点検作業を容易にするための工夫として、鋼箱桁橋の桁内ダイヤフラム開口を広くし、点検員が通行しやすい形状にしています。また、桁端部に切欠き構造を採用し、通気性向上による腐食環境の改善や作業空間の確保を行っています。
ダイヤフラムとは、橋桁内部に設置する補強鋼板のことです。