
INTERVIEW 09
“土木構造物だけじゃない、多彩な設備も支えています”
まもる / 管理部門
H.Tanioka
神戸管理・保全部
施設工事課
2021年入社
総合工学システム学科卒


入社を決めた理由
地元である関西に貢献したいと考えたから。建設現場の事業規模の大きさに圧倒されたから。チーム一丸となって働く先輩たちが魅力的で、このチームの一員になりたいと強く思ったから。

大切にしている信念
失敗を恐れずに挑戦すること。
現在の仕事内容を教えてください。
トンネルの換気・防災設備の新設・更新工事を監督しています
神戸管理・保全部施設工事課では、神戸地区における阪神高速の建築物、電気・通信・機械設備の維持管理・更新に関する工事監督を実施しています。その中でも、私は32号新神戸トンネルや31号神戸山手線神戸長田トンネルにおける換気設備や防災設備の新設・更新工事を担当しています。これらの設備は、自然災害や事故によるトンネル内火災からお客さまや高速道路を守る重要な役割を果たしています。そのため、工事の際には、いざという時に設備が確実に稼働するよう、慎重に調整を行っています。また、新たな防災設備である避難行動補助灯は、トンネル内火災の際にお客さまの避難を手助けするものであり、このような一連の設備を新設・更新するため、メーカーや工事関係者の方々と協力しながら日々の工事監督を行っています。具体的には、工事の現場監督員として、工事関係者に対する指示、図面確認、工程管理、工事材料や出来形の検査、関連工事とのスケジュールなどの調整を行い、工期内に工事を成し遂げるのが私の役割です。工事が始まると、設計時点で予見できない事態が発生し、施工方法や工事内容の一部の変更を余儀なくされるケースもありますが、その都度関係者と検討・調整を行い、しっかりと連携しながら工事を進めています。

これまでで印象に残っていることは?
初めて経験した1号環状線のリニューアル工事です

より強く、より使いやすい阪神高速となるよう、約10日間にわたり1号環状線(北行)を通行止めにした、リニューアル工事に携わったことです。リニューアル工事期間中は24時間体制で現場が稼働しているため、現場の様子が毎日刻々と変化する姿に感動したことを覚えています。また、1つの工事に対して、当社のすべての分野の部署が関与しているのではないかと思うほど、多くの社員が関わっていることに驚きました。私が学生時代に参加したインターンシップで初めて工事現場を見学した際にも感じましたが、工事の規模の大きさに改めて圧倒されました。当時入社1年目ながら、私も工事担当として参加し、無事に自分の役割を果たせたときはとても嬉しく感じました。

この仕事の魅力は何ですか?
自分の携わった設備が阪神高速の安全を支えていること

工事の開始から終了まで様々な仕事があり、一つひとつの課題を解決しないと工事は順調に進みません。そのため、自分の業務に大きな責任を感じることもありますが、工程通りに工事が進んでいるときはやりがいを感じ、さらに工事が無事に完了した際には、自分が携わった設備が阪神高速の安全を支えていることを実感できます。また、自ら現場状況などを判断し工事内容の一部を変更することで、より良い設備への更新に貢献できることもあるため、若手であっても主体的に業務に関わり、意見を述べながら、工事を進められるところが楽しく感じます。また、当社には「お客さま視点」という行動規範があり、お客さまの視点を持って心のこもったサービスを提供することを大切にしています。私が所属している神戸管理・保全部でも、毎年お客さま視点で現場点検を実施して現場の改善を進めており、実際に私も7号北神戸線のパーキングエリアを回り、危険な箇所や不具合がないか確認しました。お客さまにより満足いただくためにはどうすればいいのかを日々考え、それを実際の現場やお客さまサービスに反映させていくことができることも魅力だと思っています。

入社してから、一番成長したと感じることは?
常に先のことを考えて仕事を行うように心掛けています
入社当初は何をしたらいいのか分からず、上司の指示を待っているだけでしたが、次第に指示されたことをきちんとこなすだけでなく、自分で考えて行動できるように成長したいと思うようになりました。現在は、言われる前にやるべきことを見つけられるように、次は誰とどんな調整が必要かなど、常に先のことを考えて仕事に取り組むよう心掛けています。このような成長を一番実感できたのは、入口(料金所)における通行止め工事の調整を主体的に行ったことです。高速道路の通行止めはお客さまに大きな影響を与えるため、工事の半年以上前から社内関係部署との調整が必要です。複数の部署と同時に調整を進めるのは非常に大変でしたが、先を見越して行動した結果、スケジュールに余裕を持って調整することができ、無事に通行止め工事を完了させることができました。
職場の雰囲気はいかがですか?
若手が意見しやすく、前向きな職場です
とても優しい先輩や上司が多く、困ったときはいつでも相談できる雰囲気です。施設工事課は若手が主体となって工事を進めることが多いため、若手同士で知らないことを聞き合ったり、別の部署の方に相談したりと、社内でのコミュニケーションが活発です。また、同じチーム内でも若手の意見をしっかりと受け止めていただけるため、臆することなく意見を言いやすい風土があると感じています。ある時、現場の状況に合った工法の変更を上司に提案したことがありましたが、「確かにそうやな!」と受け入れていただき、私の意見が反映されました。若手の頃から発言や提案をするチャンスが多く、すごくやりがいがあって楽しい職場だと感じています。


大切にしている「当たり前」な習慣やルールはありますか?
「報連相」です
「報連相」とは、皆さんご存じの通り、「報告」「連絡」「相談」のことですが、入社4年目になると、ある程度仕事を任されるため、私自身の判断が求められる場面が増えてきます。その時は、これまで培ってきた知識や経験を活かして判断しますが、必ず先輩や上司に報告を行うよう心掛けています。判断について報告ができていないと、取り返しのつかない事態に発展する恐れもあるため、特に重要な案件の場合は、管理職クラスやさらに上の上司にも報告や連絡を行っています。リスク管理の観点からも「報連相」は非常に重要だと考えているので、これからも大切にしていきたいと思います。

阪神高速でこれからどのような「当たり前」を描いていきたいですか?
お客さまが安心して利用できる、安全な阪神高速を提供します
お客さまの中には、高速道路で事故や災害が起きたらどうしようと不安に感じる方がいらっしゃいますが、私はそのような方々にも、当たり前に安心してご利用いただける高速道路を提供したいと考えています。そのために私ができることは、阪神高速に設置されている換気・防災設備について広く知っていただくための広報活動と、新たな設備の技術開発です。特にトンネル内には、火災発生時の煙を制御し、安全に避難できる環境を確保する換気設備や、火災からの被害を最小限に抑える防災設備が設置されていますが、当社がこれらの設備を活用し、より高い安全基準を提供していることをお客さまに知っていただければ、何も分からないままトンネルに入るよりも、安心してご利用いただけるのではないかと思っています。




入社後の経歴
※部署名は当時のものです。
まもる
まもる
大阪保全部 施設工事課(2021)
まもる
まもる
現在
神戸管理・保全部 施設工事課(2023)
ある日の1日
スライドワーク
10:00
10:00
出社(本日のスケジュールの確認とタスクチェック)
10:30
10:30
メール確認及び他部署への依頼資料を作成
12:00
12:00
同じ課の若手メンバーと昼食
13:00
13:00
検査のため32号新神戸トンネルの工事現場へ
16:00
16:00
関連工事との調整会議
17:30
17:30
工事書類の確認
18:30
18:30
翌日のスケジュールを確認し、退社