INTERVIEW 04

“困難に挑む”

かんがえる / 共通部門

T.Nishihara

技術部技術推進室
(兼務)技術管理課
主任

2013年入社

工学部 市民工学専攻 修了

入社を決めた理由

入社を決めた理由

都市高速道路ならではの難しさにやりがいを感じたとともに、先輩社員との交流の中で楽しく働く自分を具体的に思い描けたから。

大切にしている信念

大切にしている信念

現場主義。安全主義。面白いことをやりたい。若いうちの苦労は買ってでもせよ。

現在の仕事内容を教えてください。

コンクリート分野の技術開発や設計基準の検討を行っています

技術部技術推進室では、高速道路の建設や維持管理に関する中長期的な技術開発を行っており、その中でも、私はコンクリート分野を担当しています。現在は、特にカーボンニュートラルを実現するための技術開発に力を入れています。検討対象は中長期的な内容が多く、現場がまだ動いていない段階でも、将来的にどのような技術が必要とされるのかを考え、今後必要となる技術や工法などを検討しています。例えば、大学の先生方や民間企業と共同で研究を進め、将来の維持管理の方法を基準化・マニュアル化していくことも、私の役割の一つです。また、新しい技術を導入する際には、その内容が十分な性能を持ち、安全であることを確認する必要があります。そのために、学識者を含む委員会にて議論・審議いただくこともあります。こうした活動を通じて、今現場で起こっている課題や将来起こりうる課題に対して具体的な解決策を提供し、社会全体の技術的な進歩を支える役割を担っています。

これまでで印象に残っていることは?

UFC(超高強度繊維補強コンクリート)を国内で初採用した道路橋床版の取替工事です

UFC(Ultra High Strength Fiber Reinforced Concrete)という超高強度繊維補強コンクリートがあります。UFCは非常に強度が高く、かなり軽量な設計が可能になるため、15号堺線の道路橋床版として国内で初採用した時は、設計や施工に関して多岐にわたる検討が必要でした。当時、私は現場の工事監督という立場でしたが、過去から長い年月をかけてUFC床版の研究開発に取り組み、プロジェクトを成功に導いた上司の情熱が強く印象に残っています。社内外を問わず多くの関係者を巻き込みながら壁を乗り越えて行くリーダーシップに、全員のやる気が引き出されていました。この経験から、技術開発においては、チームとして問題解決に向けて進めていくだけでなく、個人がその技術に情熱を傾け、想いを周囲に伝え続けることも重要だと学びました。

この仕事の魅力は何だと思いますか?

制約が多い都市高速道路を「つくり、まもる」ことの難しさに魅力を感じます

入社前は、高速道路は存在していることが当たり前と簡単に考えていましたが、実際に入社してみると、その実現には多くの苦労や困難が伴うことを認識しました。都市高速道路の特性から、特に限られた土地・空間の中でどのように効率的に高速道路を「つくり、まもる」かが大きな課題になります。現在の部署は、「つくる」と「まもる」の両方を技術的に支援する立場であることから、それぞれの現場のニーズを的確に把握することが重要となるため、実際に現場に足を運び、自分の目で確認するとともに、現場部署の担当者としっかりコミュニケーションをとることで認識の齟齬を減らし、業務を効率的に遂行しています。

入社してから、一番成長したと感じることは何ですか?

ジョブローテーションを通じて全体最適を意識するように

これまでジョブローテーションの中で「つくる」と「まもる」の両方の部署を経験したことで、関係部署がどのようなニーズや期待を持っているかを感覚的に理解できるようになりました。この経験から会社・チームとして全体最適を意識したうえで課題に取り組むようにしています。現在は主任という立場になり、仕事の幅や裁量が広がりましたが、上司や部下との協働は欠かせません。自分一人よりもチームで困難を乗り越え、目標を成し遂げたときの達成感は気持ちがいいです。部下に指導する際には、これまでの経験を伝えるとともに、私も初心を忘れず共に成長していきたいと思っています。

職場の雰囲気はいかがですか?

担当業務に関係なくフォローし合う文化が根付いています

日常業務の中でも、上司や先輩がしっかりと後輩の意見を聞き、尊重してくれる場面が多く、オフの場でもざっくばらんに何でも話せる雰囲気があります。忙しい時期には多くの仕事が重なり大変なこともありますが、そういった場面でも担当する業務範囲に関係なく、フォローし合う文化が当社には根付いていると思います。また、具体的なアドバイスをいただくことも多く、誰かがいつも気にかけてくれる安心感があるので、どんな時でもチームでサポートし合える関係性が非常に心強いです。

大切にしている「当たり前」な習慣やルールはありますか?

複雑な時代において、「当たり前」の具体性を追求すること

会社全体で新しい施策を考える際に、企業理念にもある「安心・安全・快適」のフレーズが重要視されており、これらの価値観を意識して仕事をすることが「当たり前」になっていると感じています。高速道路が「当たり前」に利用できることが実際にはどれだけ難しいことなのか、100年後もこの道路を安全に持続させるにはどうしたら良いか、どのようなつくり方、まもり方が適切か真剣に考えなければなりません。これは社会的にも当社としても問われている重要な課題です。このような複雑な時代において、「当たり前」の具体性を追求し、最善の選択を模索し、形にしていきたいです。

阪神高速でこれからどのような「当たり前」を描いていきたいですか?

安全・安心・快適という今の「当たり前」を守りつつ、先進的な未来の「当たり前」を作りたい

私が大事にしているのは、ただ仕事を達成するだけではなく、そこに付加価値をつけることです。現在の部署では、新技術の開発や基準の制定などにより、より良いものを生み出すことを目指していますが、ライフサイクルコストを考えながら、長期的な視点で最適な設計や構造物を検討することを常に意識しています。また、一技術者として「面白いことをしたい」という気持ちは持ち続けながら、将来的に当たり前となるような技術を新たに開発し、それを実際に現場で使えるようにしたいと思っています。例えば、UFCを使用した道路橋床版もその一例で、ライフサイクルコストが評価され、未来ではUFCが当たり前の技術として広く使われるようになることも考えられます。革新的な技術を開発し、それが未来の阪神高速を支える当たり前の技術として定着するような仕事にこれからも挑戦し続けたいと思います。

T.Nishihara

T.Nishihara

技術部技術推進室
(兼務)技術管理課 
主任

入社後の経歴

※部署名は当時のものです。

つくる

つくる

堺建設部 設計課 (2013)

かんがえる

かんがえる

計画部 事業計画課(2015)

まもる

まもる

大阪管理局 保全部 保全工事課(2017)

つくる

つくる

神戸建設部 プロジェクト第二課(2019)

出向

出向

国立研究開発法人 土木研究所(2022)

かんがえる

かんがえる

現在

技術部技術推進室(兼)技術管理課 主任(2024)

ある日の1日

スライドワーク

9:30

9:30

出社(出社時間を30分遅らせ、家族との時間を確保)

10:00

10:00

大学と共同研究に関する打合せ(進捗状況の確認と研究方針について)

12:00

12:00

昼食(先輩・後輩と外出)

13:00

13:00

チームでの定例打合せ(タスク管理など)

14:00

14:00

資料作成(委員会や共同研究報告書など)

15:00

15:00

現場視察(共同研究の試験施工の視察)

18:00

18:00

退社

その他インタビュー

ENTRY

担当者一同、
皆様のエントリーをお待ちしています

募集要項

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