
CAREER INTERVIEW 02
“日々の会話が未来の
解決力を育む”
まもる / 管理部門
K.Katsuoka
管理企画部 施設保全課
課長代理
2010年入社
工学部 機械工学科卒


入社を決めた理由
多様な専門家が協力し合う社風に惹かれ阪神高速へ。

大切にしている信念
相手の立場になって考え、
関係者一体となって、より良い阪神高速道路にしていくこと。

現在の仕事内容を教えてください。
社内外の関係者とコミュニケーションを取りながら、リーダーとして実務のマネジメントをしています
道路機械設備の保全に関する企画部署に所属しています。道路機械設備とは、トンネル内の換気設備、トンネル火災などに備える防災設備をはじめとする高速道路の運用に不可欠な機械設備を指しますが、私の部署ではそれらの保全にかかる予算管理や維持・更新のための工事や業務の発注、時には新しい技術の導入の検討も行っています。その中で、私は社内外の関係者との調整や業務全体のマネジメントを担当し、これまでの経験をベースに、リーダーとして見られる立場になったことを自覚しながら、課長代理という中間職としての役割を務めています。
これまでのキャリアは今の仕事にどう繋がっていますか?
会社をいろいろな角度から見ること、相手の目線も考えながら動くこと
学生時代に演劇舞台の手伝いで裏方の仕事をよくやりました。様々な役割が協力して一つの舞台を作る感覚が好きでしたが、当社に入社して、社内のいろいろな部署が協力し合い、一つの工事やリニューアルプロジェクト、新規建設事業を成し遂げていることを知って、感覚が一致したことを強く覚えています。入社後に様々な部門や部署を経験する中で、時には今まで「打ち合わせ相手」だった部署に配属されたこともあり、これまでの相手の苦労やそこから見える過去からの課題などを理解しながら、キャリアを積んできました。ジョブローテーションを通して、当社のような限られた人数で事業を進めるためには、会社のことをいろいろな角度から見て、自分だけでなく相手の目線も考えながら取り組むことが大切だと学びました。


今までの経験はご自身の希望によるものですか?
その時にしか経験できないことが多いと思い、建
設部門を希望しました
当社の仕事は、新しく道路を作る建設(つくる)部門や、作られた道路を維持管理する管理(まもる)部門、会社全体の方針や基準を定めるコーポレート(ささえる)部門などに分かれます。これまでのキャリアにおいて各部門を経験していますが、その中で建設部門へは自ら配属を希望したことがありました。建設部門は、当社の事業の中でも「その時」にしか経験できないことが多いと考えたからです。例えば、新たなトンネルの建設でいうと、機械設備工事はトンネル構造が完成した後、全体工程の中でも最も終盤に行う、事業の仕上げとも言える仕事のひとつです。開通日を遅らせるわけにはいかないので、限られた期間で設備の設置から試運転、性能チェックまでを行います。絶対に完成させなければならない中で、実際にうまくいくのか、技術的な判断をしながら工事業者の方々と一緒になって工事を進めることは、技術者として非常に貴重な機会であり、キャリアを積みたいと思って配属を希望しました。

経験してみていかがでしたか?
トンネル換気設備や防災設備に携わり、設計思想に関与した充実感は非常に大きい
トンネル関係の設備は特殊で、普段はお客さまが目に触れないものが多く、その種類も数多くあります。何十年に一度だけ設置するような設備もあり、その中にはトンネル換気設備や防災設備など、トンネル内の走行環境に関わるものや非常時にお客さまの安全を守る重要なものもあります。私は6号大和川線の建設現場において、これらの機械設備を現場に合わせて設計し、設置するところまでメーカーや設計事務所、工事業者の方々と一緒に携わりました。建設部門を一度経験すると、管理部門などに異動したときでも、建設時の事情や機器の機能などが分かるため、当時の知識や経験を活かして仕事を進めることができます。また、何よりも建設時の「設計思想」に自分も関与できたということが、貴重な経験だったと思っています。
ジョブローテーションはキャリア形成にどのように関連しましたか?
今の自分の成長は、大和川線を開通までやり切れたことで形成されたと思っています
当社では、通常2~3年周期でジョブローテーションがありますが、あと1年今の部署に残ることができるなら、自分の建設部門の仕事が一段落し、6号大和川線が一部開通するイベントを迎えられる、という状況が一度ありました。その際は、途中で異動するよりも開通までやりきる方が私の将来の経験においても重要な機会だと考え、当時の上司に自分の考えや思いを強く伝えました。結果的に開通まで建設部門に残り、最後まで仕事をやりきることができ、その経験があったからこそ今の自分が成長した形でいられるのかなと思っています。非常に心に残ったジョブローテーションの中での経験でした。


キャリアを積む中で描いている(つくっている)「当たり前」とは?
現場で起きていることを技術的な目線で、きちんと人
に伝えること
日々の業務の中では、ルーチンワークとなりがちな内容もありますが、実際の現場では様々な事が起きていて、いつかは難しい課題に直面してしまうものです。その時に困らないよう、日々の技術的な会話を大事にしています。技術的に難しい議論を進める場面においては、曖昧な解釈では仕事はうまく回らず、いつか自分が大きな課題が直面したときに、解決する力が身につかないことになってしまうと思います。これまでの経験でもそう感じる時が何度かあって、そうならないように、現場で起きていることを技術的な目線で考えて、自分の言葉できちんと人に伝えることが「当たり前」となるように気を付けています。

「解決する力」について教えてください。
多くの技術者と会話をし、考えた解決策を現場に反映させる力だと思います
現場で起きている問題をまずは自分で技術的に理解すること。そして、その問題は当社だけでは解決しないこともあるので、メーカーや設計事務所、工事関係者など、高速道路に関わる多くの技術者と会話をしたうえで考えた解決策を現場に反映させること、これに向かう実行力が「解決する力」だと思います。すぐに解決策を出すのは決して簡単ではないと思いますし、もしかすると誰も直面したことが無い課題もあるかもしれませんが、当社の先輩方も数多くの課題を解決しながら、今の阪神高速を作ってきました。今、そして未来の阪神高速を支えていく私たちも、同じようにチャレンジする姿勢で取り組んでいきたいと思います。





入社後の経歴
※部署名は当時のものです。
まもる
まもる
大阪管理部 施設保全課(2010)
まもる
まもる
大阪管理部 施設工事課(2011)
つくる
つくる
堺建設部 施設課(2013)
つくる
つくる
建設事業本部 建設施設課 兼務追加(2014)
まもる
まもる
神戸管理部 施設工事課(2017)
まもる
まもる
保全交通部 施設管理課 主任(2019)
つくる
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建設企画部 施設課 主任(2021)
つくる
つくる
大阪建設部 施設課 兼務追加(2022)
まもる
まもる
現在
管理企画部 施設保全課 課長代理(2024)