重要テーマ5 関西の発展に貢献し,地域・社会から愛され信頼される阪神高速を目指して環境経営の推進

阪神高速グループビジョン2030の実現に向けて「環境行動計画」を定めて環境経営に取り組んでいます。

エコアクション21の認証取得

「エコアクション21」は、環境省が定めたガイドラインに基づき認証を受ける「日本独自の環境マネジメントシステム」です。
環境行動計画の実践により、全部署で、「エコアクション21ガイドライン」の適合認証を取得しています。
なお、このガイドラインに基づき作成する「環境活動レポート」は、当社のホームページで公開している阪神高速道路株式会社「環境の取り組み2019」で公表しています。
https://www.hanshin-exp.co.jp/company/csr/report/

低炭素社会への挑戦

高速道路ネットワークの整備による交通の円滑化を通じて地球温暖化防止に貢献するだけでなく、道路の維持管理などにおいても低炭素化に取り組んでいます。

道路管理における省エネルギー化

高速道路や管理施設での管理において、エネルギー削減や太陽光発電利用にも取り組んでいます。2018年度の道路施設における電力使用量は、基準年度(2016年度)と比較して3.7%減少しました。引き続き、電力使用量削減の取り組みを推進します。

取り組み例

  • LED道路照明の設置
    高速道路本線の照明のうち、約42%をLED化しています。
  • 太陽光発電の実施
    8箇所の設備を整備しており、発電設備容量の合計は、約210kWです。トンネルやパ-キングエリアなどで使用する電力の一部に利用しています。
  • 超高輝度反射標識板の使用
    ヘッドライトの光だけで標識が明るく反射することから、照明設備が不要となり、メンテナンスの回数なども削減できます。
超高輝度反射標識板

オフィスなどの省エネルギー化

オフィスにおける不要な照明の消灯やLED照明など節電型機器の導入、使用車両の電気自動車やハイブリッド車への更新などにより、省エネルギーや低炭素化に取り組んでいます。
2018年度のオフィスにおける電力使用量は、基準年度(2016年度)と比較して約2.7%削減しました。

電気自動車用急速充電器の設置

環境面に優れた電気自動車が安心して阪神高速道路を走行いただけるよう、すべての有人パーキングエリア(6箇所)に急速充電器を設置しています。

急速充電器(6箇所)と太陽光発電設備(5箇所)の位置図

環境にやさしい料金所

建設や更新・補修を行う料金所を対象に、屋上緑化など環境に配慮した取り組みを行っています。2014年度から2018年度の5箇年に20箇所実施しました。

循環型社会の形成

高速道路の建設・管理において、環境負荷の少ない工事用資材の調達や建設副産物をはじめとする廃棄物の3R(発生抑制、再使用、再資源化)などに取り組んでいます。

グリーン調達の推進

グリーン購入法に沿った調達方針を定め、できる限り環境への負荷が小さくなるよう努めています。
2018年度は高速道路の建設・維持修繕工事において、20品目の調達を行いました。また、事務用品においては対象となるもののうち約8割について調達を行いました。

横断幕再生プロジェクト

リサイクルバッグ

阪神高速では、産業廃棄物として処分されていた使用済みの横断幕をリサイクルする「横断幕再生プロジェクト Re:loop阪神高速」を立ち上げ、環境に関する取り組みを行っています。
カラフルで雨風に強い横断幕の特性を活かし、これまでキッズバッグや防草シート、担架などにリサイクルしてきましたが、2018年度は新たにメッセンジャーバッグとトートバッグを作成し、販売しました。

より良い都市環境の創造と共生

騒音振動の低減や環境ロードプライシングなどによる大気質の改善に取り組んでいます。また、地域との連携や社会への貢献のため、景観など周辺環境との調和に配慮しています。

沿道環境の改善

遮音壁の設置

遮音壁の例

走行する自動車からの騒音を低減するため、吸音効果の高い遮音壁などを設置しています。

高機能舗装の敷設

道路交通の騒音は、タイヤと舗装の間で空気が圧縮・膨張することが一因です。こうした騒音を低減するため、多くの空隙(すきま)を有する「高機能舗装」を進めています。「高機能舗装」は排水性に優れているため、降雨時に雨水が速やかに舗装に浸透し、タイヤの滑りや水はねを防止して路面標示が見やすくなるなど、走行安全性も向上します。

高機能舗装のしくみ

環境施設帯の整備

環境施設帯の例

沿道のまとまった土地を植樹帯とする環境施設帯を整備して、騒音の軽減、大気質の改善、緑化による潤い創出などに取り組んでいます。

トンネル区間の排気処理

長大トンネルでは、トンネル内の排気ガスを含んだ空気が坑口から漏れ出すことを抑えるとともに、空高く排気するために換気所を設置しています。また、この換気所には排気ガスに含まれる浮遊粒子状物質(SPM)を除去する除塵装置も設置しています。

注)トンネルにおける換気設備の一般的な働きをわかりやすく図解したものです。
各トンネルによって、実際の機器などの配置は異なります。

「環境ロードプライシング割引」の実施

国道43号・阪神高速3号神戸線沿線の環境改善のため、2001年11月から、5号湾岸線の大型車の料金を割り引くことで誘導する「環境ロードプライシング割引」を実施しています。
以降、割引率や対象車種の拡大などにも取り組み、徐々に、国道43号から5号湾岸線にシフトする大型車が増加しています。

周辺環境との調和

土木学会デザイン賞の受賞

三宝ジャンクション

4号湾岸線と6号大和川線を接続する「三宝ジャンクション」が、土木学会デザイン賞2018において「優秀賞」を受賞しました。この賞は広く土木構造物や公共的空間を対象とし、計画や設計技術などによって周辺環境や地域と一体となった景観の創造や保全を実現した作品、およびその実現に貢献した関係者が顕彰されるものです。三宝ジャンクションについては、多種多様で複雑かつ多量の構造物について、デザインコンセプトであるジャンクション全体での統一感の確保、構造物間での連続性の向上、圧迫感の軽減を実現したことが評価され、阪神高速では初めてのデザイン賞受賞となりました。

港大橋・東神戸大橋(阪神高速湾岸線)のライトアップ

東神戸大橋

大阪ベイエリアでは、大阪・関西を代表する長大橋である港大橋と東神戸大橋において、2025年国際博覧会の大阪・関西開催の実現や地域のにぎわいの創出と活性化に貢献するため、2017年12月から2019年1月までの土・日・祝日などにライトアップを行いました。

地域と一体となった橋脚のライトアップ

堂島川の万博にちなんだ特別ライトアップ

大阪の中心部に位置する中之島エリア(堂島川など)において、2008年から橋脚(橋脚41基・延長1.7km)のライトアップを地域と協力して実施しています。
また、2017年11月から2019年1月まで万博ロゴマーク色5色の演出による特別ライトアップを行いました。

環境啓発および社会貢献等

阪神高速グループでは、阪神高速グループの森づくりを通して地球環境の保全につながる社会貢献に取り組んでいます。また、使用済み横断幕のリサイクルのワークショップを通じ環境に関する啓発活動も行っています。

阪神高速グループの森

阪神高速グループの森での植樹会

2017年12月から、「尼崎21世紀の森構想」※の拠点施設である、尼崎の森中央緑地で森づくりに参画しています。尼崎の森中央緑地は、5号湾岸線に隣接しており、この地において阪神高速グループの森づくりに社員一丸となって取り組んでいます。
2018年度は12月4日に第1回の植樹会を行い、コクサギ、イヌビワ、ヤブムラサキ、ガマズミ、アリマグミ、ヤマコウバシなど、10種類、141本の苗木を植樹しました。

「尼崎21世紀の森構想」とは、尼崎市南部の臨海地域(約1,000ha)で、森と水と人が共生する環境創造のまちづくりを進めるため、市民、行政、企業などの参画と協働により、100年かけて森づくりを行うものです。

使用済み横断幕のリサイクルのワークショップ

ワ-クショップ

おおさかACTグリーンエコプラザにおいて使用済み横断幕をリサイクルしたバッグなどを常設展示するとともに、使用済み横断幕をリサイクルするワ-クショップを開催しています。これらにより、阪神高速における環境への取り組みやリサイクル活動の情報発信を行っています。