重要テーマ1 最高の安全と安心を提供する阪神高速を目指して災害発生時の機能維持

耐震対策

ロッキング橋脚

1995年に発生した阪神・淡路大震災において、1980年以前の基準により建設された橋脚に被害が集中したことを踏まえて、阪神高速では、1980年以前の基準により建設された橋脚の耐震補強などを進め、2011年度までに完了しました。
2016年4月に発生した熊本地震では、これまでの耐震補強により落橋・倒壊などの致命的な被害は出ませんでしたが、特殊な構造であるロッキング橋脚に多くの被害があり、速やかに機能回復ができず緊急輸送の支障となったケースもありました。 こうした課題を踏まえて、これまでのような落橋・倒壊対策だけでなく、大規模地震の発生後に早期に道路(緊急交通路)機能を確保できるよう、さらに耐震対策を進めています。

ロッキング橋脚の対策

ロッキング橋脚の構造 : 水平力の支持機能がない橋脚

ロッキング橋脚は、上下端がヒンジ構造の柱で構成され、水平力に対する支持機能がない特殊な構造であり、大規模地震による変位が生じると不安定となり落橋に至る可能性があるため、耐震補強を行います。

支承部の補強

橋桁からの荷重を橋脚に伝える支承(赤)とその補強部材(青)

橋桁を支えている支承部に、大規模地震による水平力を分担する構造を付加することなどによって、路面に大きな段差が生じないようにし、被災後の速やかな道路機能の回復を目指します。

津波対策

災害対策本部の様子

南海トラフ地震などによる津波が発生し大規模災害となった場合にも、災害対応活動を継続して実施するため、本社機能を大阪市北区中之島に移転するとともに非常用発電装置を備えた常設の災害対策本部室を整備しました。道路管理施設や電気通信施設の浸水対策、電源確保の強化、応急復旧資材の備蓄などを進め、早期に道路サービスを再開し、道路(緊急交通路)機能を確保するよう努めています。

ソフト対策

迅速かつ的確な災害対応を行うために、阪神高速道路に関する地震・気象情報、被災状況、お客さま情報などの情報収集を行う総合防災訓練を実施しています。
また、南海トラフ地震とこれに伴う津波や大阪の上町断層帯などを震源とする直下型地震に備えて事業継続計画(BCP)を策定し、運用しています。BCPでは、事前措置として災害発生時における損害を最小限にとどめる活動や対策を定めるとともに、災害発生時には人命救助や道路復旧による緊急交通路の確保を最優先に対応することとしています。また、2018年に発生した大阪北部地震を踏まえ、より迅速に復旧活動ができるよう、情報収集、応急対応などの初動活動を行う体制を強化しました。

備蓄品(お客さま用の水や非常食)