特集特集4 働き方改革の推進

阪神高速グループでは、2019年度のグループスローガンを「働き方をかえて新たな挑戦へ~更なる深化と充実を~」としました。
より良い労働環境の整備と業務の生産性や品質の向上などを一体として目指し、社員一人ひとりが効率よく、持てる力を最大限発揮し、働きがいを感じながら働けるよう、働き方改革を進めることで、さらなるお客さま満足の向上を実現します。

業務の効率化・コミュニケーションの活性化

ペーパーレス会議の様子

業務の生産性や品質の向上、効率的な情報の共有や迅速な意思決定が図られるよう、オフィスの移転を契機としたオフィス環境の改善のほか、社員による日々の業務における改善提案の活性化などにも取り組んでいます。業務の効率化が進み、社員間のコミュニケーションが活性化する職場環境づくりに取り組むことで、さらなるお客さまサービスの向上につなげていきます。

主な取り組み

  1. フリーアドレスへの移行を見据えての社内LANおよびビジネスフォンの無線化、機能性の高いデスクの配置
  2. 多様なスタイルでの会議・打合せが実施可能となるスペースの整備、テレビ会議システムの拡充、会議室予約システムの導入
  3. 紙文書のストックを半減、文書保存の電子化の促進
  4. 会議の実施ルールの改定など

今後の取り組み

  1. 社員が使用する情報端末のモバイル化
  2. さらなる文書の電子化・共有化
  3. AIやICTを活用した定型業務の省力化
  4. これまでの仕事の手順や手続きなどの不断の見直し

業務の進め方の見直し

阪神高速グループの業務は、建設会社、設計コンサルタント会社、関連業界団体など多くの会社や団体との相互協力で成り立っており、一体となって働き方改革を進めていくことが求められます。各種手続きの簡素化、効率化、働きやすい就労環境の整備などにより関係者間でのより質の高いコミュニケーションの創出に取り組んでいきます。

主な取り組み
(工事調達における例)

  1. 包括型契約方式の導入など工事調達手法のさらなる改善
  2. 受発注者で情報共有等を行うシステムの構築
  3. 柔軟な工期設定等を可能とする余裕期間制度の導入
  4. 工事の週休2日化を促進する制度の導入
  5. ワーク・ライフ・バランス(WLB)関連の認定(「くるみん・プラチナくるみん認定」、「えるぼし認定」、「ユースエール認定」)を保有する場合に技術評価点を加点

また、受発注者間等での円滑な情報共有や各種手続きの簡素化・効率化を図るため、各種業務情報の利活用を可能とする「阪神高速・工事情報等共有システム(Hi-TeLus)」を整備し、データ共有機能などの一部機能の試行運用を、工事受注者との間で開始しました。

人的資源の充実

徹底したお客さま目線で考え、使命を達成する社員の集団となることを目指しています。

プロフェッショナル人材の育成

阪神高速グループの仕事には、専門性の高い技術力やノウハウが必要であり、社員には、こうした技術力やノウハウを習得し、確実に継承・伝承していくことが求められます。また、内外の環境変化に柔軟に対応する必要もあります。
そこで、グループの強みである高いマネジメント力などの「阪神高速スキル」を有し、徹底したお客さま目線で行動できる「プロフェッショナル人材」の育成に向けて、研修ツールの拡充や社員のキャリアデザイン支援の強化など人材育成に資する取り組みを順次進めています。

主な取り組み

①OJT(On-the-Job Training)
  • 配置転換(ジョブローテーション)
  • 人事評価面談
②OFF-JT(Off-the-Job Training)
  • 階層別・部門別研修などの社内研修
  • 外部派遣研修(国土交通大学校など)
③自己啓発支援
  • 資格取得などの支援制度
  • 留学支援制度
④「気づき」・「やる気」の醸成
  • 公募型社内研修
  • 外部派遣研修(希望制)
階層別研修の様子
階層別研修の様子
部門別研修の様子
部門別研修の様子

多様な働き方の実現

サービス残業の根絶など適正な労働時間管理の徹底を図るとともに、育児・介護との両立の支援やワーク・ライフ・バランスの推進など、安心して働ける職場づくりを進めてきました。
今後はもっと働きやすい職場づくりに向けて柔軟な勤務体系の導入を進め、社員一人ひとりがさらに効率的に仕事ができるよう環境整備を行います。

長時間労働の抑制

「働き方見えるカード」による勤務表示

仕事の効率化と併せて役員・管理職がリーダーシップを発揮し、時間外勤務の削減に取り組み、長時間労働の抑制とともに社員の健康増進に努めています。

主な取り組み

  • 健康と家庭を考える日※や定時退社週間(年2回)の実施

健康と家庭を考える日:社員が健康管理に努めつつ、仕事以外の時間を確保できるよう、毎週水曜日と給与支給日に定時退社を促しています。

休暇の取得促進

連続休暇を取得してリフレッシュ
連続休暇を取得してリフレッシュ

社員が心身をリフレッシュし、メリハリのある生活を実現できるよう、計画的かつ有意義な休暇取得のための取り組みを進めています。

主な取り組み

  • プラス月イチ休暇
  • 連続休暇の取得促進
  • ポジティブ・オフ運動※
  • 年次有給休暇取得促進期間(10月・11月)の設定

ポジティブ・オフ運動:休暇を取得して外出や旅行などを楽しむことを積極的に促進し、「休暇(オフ)を前向き(ポジティブ)に捉えて楽しもう」という運動。

育児と仕事の両立の支援

阪神高速の女性社員の育児休業取得率は会社発足以来、10年以上連続で100%を継続しています。
配偶者が妊娠・出産した際の制度を社員に周知するなど、男性社員が育児休業を取得しやすい職場環境づくりにも努めています。

育児休業者の推移

年度 育休取得者 うち男性
2010 4 1
2011 6 1
2012 1 1
2013 0 0
2014 5 0
2015 6 2
2016 2 0
2017 7 2
2018 3 1

男性社員は、育児休業とは別に、配偶者が出産する際に3日間、配偶者の産前または産後に5日間の有給休暇を取得できます。

介護と仕事の両立の支援

介護への不安を払拭し、社会問題となっている介護離職を防止するため、介護制度に関するガイドブックを作成し、介護と仕事の両立を支援しています。

安心して働ける職場環境の整備

衛生委員会の設置や産業医による定期的な職場巡視活動を行うとともに、健康診断やストレスチェック、産業保健スタッフによる保健指導、メンタルヘルスケア研修などを実施しています。

VOICE 女性社員の声

職場の理解に支えられ子供と貴重な時間が過ごせています。

技術部 国際室 遠藤 宏美
技術部 国際室 遠藤 宏美

育児休業を取得するにあたり、多くの諸先輩の前例があったため、不安なく1年間出産・子育てに専念できました。
現在、私は育児短時間勤務制度を利用していますが、育児に対しては人それぞれ考え方が異なります。これはあくまで個人的な意見ですが、私としては出産後も仕事を続けていくという思いの中で、子供と過ごす時間を少しでも確保していきたかったため、この制度を活用しようと決めました。
短時間勤務制度の利用にあたっては、職場の皆さんのご理解とご協力が不可欠ですが、上司も同僚もいざという時にサポートを申し出てくださる、大変ありがたい職場環境であることに感謝しています。
国際室では、主に契約管理や社内外調整等のバックアップ部門の業務に従事しています。勤務中は自分自身の仕事のスキルを磨きつつ、朝と夜は子供との時間を大切にして、仕事と育児が両立できていることに大きな喜びを感じています。勤務時間の制約はありますが、限られた時間のなかでこれからもフットワークよく何でも挑戦していきたいと思っています。
現在は職場の皆さんにサポートをしてもらっている立場ですが、今後、職場の方々が短時間勤務制度を利用するといった現在の私と同じ立場になった際には、私自身が積極的にサポートしていきたいなと思っています。

VOICE 男性育児休業取得者の声

男性向け育児支援制度と理解ある職場環境により、父親として今しかできない経験を。

管理本部 神戸管理・保全部 施設工事課
管理本部 神戸管理・保全部 施設工事課 石原 大輔

育児休業を取得したことで、日々猛烈な速さで成長していく子供を1年間じっくりとそばで見ていられたことは父親として非常に貴重な経験でした。また、会社での仕事にはもちろん大変さがありますが、育児にもまた違った意味での大変さがあるということを身をもって経験でき、その経験を踏まえて、夫婦で育児に関する価値観のすり合わせをじっくりできたことが大きなメリットかと思います。
また、言葉での意思疎通ができず、こちらの思うように動いてくれない子供の世話を経験することで、相手の気持ちや行動の意図を推し量ろうとする姿勢や気持ちにゆとりを持って物事に接する姿勢が身に付いたと感じています。
今回私は1年間という長期間の育児休業を取得しましたが、会社としての育児支援制度はもちろんのこと、職場の方々が休業期間中も我が家のことを気にかけてくださり、復職後もしっかりとしたサポートがあったので不自由を感じることはありませんでした。
今後はこの貴重な経験を活かして、育児休業取得を考えている後輩社員へのアドバイス、働き方改革を意識した効率的な業務への取り組み等を実践していきたいと考えています。