阪神高速の取り組み大規模修繕 検討箇所一覧

【1】PC桁:ケーブル腐食

浸水に伴うPCケーブルの腐食

画像:浸水に伴うPCケーブルの腐食

PC桁は、コンクリートの中に埋め込んだケーブルを強く引っ張り強度を向上させている構造です。老朽化により、ケーブルを固定する端部から雨水などが徐々に内部へ浸水し、ケーブルやこれを保護するための鋼製の管が錆びて膨張することで、コンクリートがひび割れや剥離を起こしたり、ケーブルの破断に至ります。
これらの損傷が著しい箇所について、腐食したケーブルや損傷を受けたコンクリート構造物の一体的な修繕を行います。

画像:浸水に伴うPCケーブルの腐食

【2】鋼桁:疲労き裂

大型車の増大と長期に蓄積された疲労

画像:大型車の増大と長期に蓄積された疲労

長期に渡って構造物に負荷が蓄積されることで、鋼桁に疲労き裂が発生します。また大型車の交通量が多い区間で、このような損傷が多く発生しており、損傷が著しい箇所に対して大規模な修繕が必要です。

画像:大型車の増大と長期に蓄積された疲労

【3】鋼桁端部:腐食

伸縮継手からの浸水による腐食

画像:伸縮継手からの浸水による腐食

橋桁どうしの継ぎ目には「伸縮継手」と呼ばれる部品を設置しており、この部品が劣化して変形や割れが発生すると、道路上の雨水が橋桁の端部付近に浸水し、鋼桁端部に錆や腐食が発生します。
特に古い年代に建てられた橋梁の桁端は、維持管理を行うための空間が十分に設けられておらず、鋼材の腐食が内部で著しく進行している場合があり、現在の規格を満たすものにするなど大規模な修繕が必要です。

画像:伸縮継手からの浸水による腐食

【4】コンクリート橋脚:ひび割れ

ASRによるひび割れの進行

画像:ASRによるひび割れの進行

ASR(アルカリシリカ反応)とは、コンクリートに用いる砂利などに含まれる成分がセメントのアルカリ成分と反応して異常に膨張するもので、コンクリートのひび割れや内部の鉄筋破断につながる場合があります。このASR損傷の進行が著しい箇所の修繕を行います。
このASR損傷は1980年代に研究が進み、現在は抑制対策がとられるようになりましたが、それ以前の年代に建てられた対策が行われていない構造物に発生することがあります。

画像:ASRによるひび割れの進行

【5】鋼床版:疲労き裂

輪荷重による鋼床板の疲労き裂

画像:輪荷重による鋼床板の疲労き裂

鋼板部材を溶接して構成する道路床面(鋼床板)では、大型車交通から長期に繰り返し受ける負荷の影響により、疲労き裂が発生しており、補修しても新たな亀裂が再発する箇所に対しては、抜本的・大規模な修繕を行い、現在の基準を満たすレベルまで健全性を引き上げることが必要です。

画像:輪荷重による鋼床板の疲労き裂

【6】コンクリート床版:陥没

大型車の増大によるひび割れ・陥没

画像:大型車の増大によるひび割れ・陥没

コンクリート製の道路床面(コンクリート床板)では、大型車交通から長期に繰り返し受ける負荷の影響により、ひび割れや舗装面の陥没が発生しており、補修しても損傷が再発する箇所に対しては、抜本的・大規模な修繕を行い、現在の基準を満たすレベルまで健全性を引き上げることが必要です。

画像:大型車の増大によるひび割れ・陥没