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環境・社会

イメージ 設計段階から「周囲に調和する様なデザイン」「圧迫感の緩和」といった点に留意された阪神高速の構造物

景観

設計段階から「周囲に調和する様なデザイン」
「圧迫感の緩和」といった点に留意された
阪神高速の構造物

建設場所:全線

キーワード 景観、 美装化

阪神高速道路の特徴的な点としては、

  • 橋梁などの構造物が大半を占める
  • 人口密集地・商業集積地など都市部に存在する

といったことが挙げられます。これは、巨大構造物が数多くの人の目に触れるとともに、街の風景の一部となることに他なりません。そこで、阪神高速では構造物の設計段階から「周囲に調和する様なデザイン」や、「圧迫感の緩和」といった点に留意し、橋梁等の計画・設計につなげています。

8号京都線

■施工実績例(1):【8号京都線】
京都の歴史・文化を尊重し、橋脚のデザインに鳥居をモチーフとした例。上部工についても、橋脚と一体感のあるデザインとしています。

7号北神戸線

■施工実績例(2):【7号北神戸線】
街路との並行区間に存在するため、以下のような景観上の配慮を施しました。

  1. 上部工と下部工との連続性を持たせる
  2. 高架下を走る車に圧迫感を与えない
  3. デザインを統一した橋脚を等間隔に配置することでリズム感を出す
  4. 橋脚は柔らかな雰囲気を感じさせる
  5. 配水管を目立たなくする

■施工中の例(1):【31号神戸山手線】
新設ジャンクションの渡り線部分に石積み風の化粧型枠を採用し、擁壁の圧迫感を緩和しています。

31号神戸山手線

■施工中の例(2):【8号京都線】
施工中橋脚のデザイン案検討・採用事例

  • 橋脚の梁部分に神社屋根の反り部のような曲線を取入れ「凛」とした印象にしました。
  • 橋脚全体の角を面取りし、梁と柱を区別することによりスレンダーな印象としました。
8号京都線

また、阪神高速では既設の橋梁についても、より周囲の雰囲気にマッチするよう、特に繁華街など人通りが多い場所を中心として、構造物の模様替え(美装化といいます)を進めてきました。

1号環状線

■美装化の例(1):【1号環状線】
高速道路の下部空間が人通りの多い繁華街となっているため、とかく煩雑な印象となりやすい橋桁裏面にパネルを設置し、すっきりとさせてたもの

3号神戸線

■美装化の例(2):【3号神戸線】
高速道路の向こう側が神戸の都心部という場所に位置するため、橋桁側面にパネルを設置し、ゲート的な機能をもたせたもの

※阪神高速8号京都線は平成31年4月1日(月)からNEXCO西日本と京都市に移管されました。