阪神高速のこだわりの技術

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日本初、高速道路本線用LED道路照明(3/3)

消費電力、CO2、コストをすべて削減

今回、11号池田線出入口付近の約550mの区間に設置された照明灯は14本。従来の照明に比べ消費電力を約24%削減でき、今回の整備区間だけでCO2の排出量を年に2.6t減らせる計算だ。運用コストが安くなるため、トータルコストで見れば15年後に従来の照明を下回ると推測されている。
2011年に開通する京都線の区間では、全面的にこのLED照明が採用される。これを機にLED照明の需要は高まり、ますます増加していくことは間違いないだろう。

取付前と取付後の比較
写真:田中 憲一

全国初の取り組みが成功した理由をどう考えておられますか

田中

阪神高速の風土として、風通しがものすごくいいということが言えると思います。

どの部署の人とも気軽に話ができる。 LEDなどという初期費用の高いものを、コスト削減を厳しく言われている今の風潮の中で実現していくなんて、普通だったらなかなかできないこと。でもそのことについて、耳を傾けてくれる人達がいて、目の前のことではなく大きく先を見て判断してくれる。だからこそ新しい取り組みを迅速に進めることができるのだと思います。

庄

いい意味で関西らしいんじゃないでしょうかね。上下の区別なく本音で話せるというところが。
それとずっと外部の有識者の方々と一緒に「電気通信に関する委員会」を継続実施し、勉強を重ねていたことも大きいですね。皆さんが地球環境を視野に入れて知恵を絞り、その積み重ねの中から出てきた結論が今回の取り組みだったわけで、それだけに説得力を持っていた。
そして忘れてはならないのがメーカーさんの協力。いいものをつくることに情熱を持っていて、協力を惜しまないメーカーさん達が居てくれたからこそ、今回の成功に結びついたのだと思います。

田中

照明灯に使うもので汚れのつきにくい強化ガラスを選ぶのに、保全部門に頼んで車がよく通る場所に何種類かの強化ガラスを置かせてもらい、実験をしたんですよ。
こういうこと一つとっても、みんなの協力がなければできないことやなあって心から思います。ケンカもしょっちゅうするんですけどね。でも必ず会話はある。
お互いに、いいものをつくっていこうという気持ちは一緒なのを知っているから…。
そうそう、影のフィクサーだった樽岡も活躍したって書いといてください。

樽岡

またもうっ!苛めないでくださいよ。

田中

何言うてるねん。至らん上司を助けてくれてるやないか。

樽岡

・・・・・

最後に、後に続く若い技術者達にひと言お願いします

樽岡
写真:樽岡 達矢

私はまだ26歳の若輩者なので、自分の抱負を言わせていただきます。
仕事の場だけでなく、生き方として自分がどんな人間になりたいかを常に考えながら、仕事をしていきたいと思います。
誰にどんなことを聞かれても「担当者がいないのでわかりません」とは絶対に言わない。自分も会社を背負ってるんや、看板なんやという気持ちで何事にも向かっていきたいと思います。

田中
写真:田中 憲一

自分一人では何もできないことをよくわかりつつ、それでも自分がいたからこれができたという自負を持って仕事をしていく、それが技術者というものではないかなと思っています。LEDだって、無いなら無いで従来のもので間に合うんです。でも、自分達が世の中にとって必要だと信じて頑張ったことが形として残り、本当に人の役に立ったら、すごく嬉しいし自信にもつながる。それがまた困難な課題を解決する力になると私は信じています。

庄
写真:庄 直之

私自身、若い頃にいろいろなことにトライさせてもらいました。いまになってそれを許してくれた先輩の度量と温情を身に染みて感じています。だから今度は私が若い人達に失敗を恐れるなと言う番です。同じことなら動いて失敗しろ、待っていてはダメだ。トライ精神を忘れない限りモチベーションは保てるし、夢を持ち続けることもできる。そのことを若い人達に伝えていきたいですね。
私は阪神高速で仕事をしていることをとても幸せに思っています。なぜならこの会社には夢があるから。技術者である限り、夢を追い続けていきたいじゃないですか。

(2011年3月 更新)
目次
Case.8 安全・安心・快適を照明でサポート
日本初、高速道路本線用LED道路照明
1ページ高性能なLED道路照明の開発、導入への道のり
2ページ電気がついて当たり前というプレッシャー
3ページ消費電力、CO2、コストをすべて削減